オイルクーラーを冷やさない(?)

世間は冬真っ盛り。

冬将軍も暴れまくっておりますが、今年は雪不足だそうで。

ウインタースポーツに造詣が無い私にとってはあまりピンときてませんが、

その業界でお仕事されている方に取っては切実な問題だと思います。

スタッドレスタイヤを意地でも買わない私にとっては、降らないでいてもらえると有難いのですが、まだまだ雪の降る確率はあるので、毎度ビクビクしております(笑)


SRなどの空冷エンジン、スズキの油冷エンジンなんかですと、

当たり前ですが、エンジンを冷やすのは基本的に走行風となります。

この時期ですと、基本的に外気温度がひく~くなっておりますので、大型のオイルクーラーなんかが逆に足かせとなり、油温があがらな~いなんて症状が出てきたりします。

それを防止するために、サーモスタットなどを装着したりするわけですが

ご存じの通りSRみたいなスペースが無い車体ですと、サーモスタットを配置するのも四苦八苦。

90年代カスタムみたいにエンジン横にサーモスタットを配置するのもアリですが、ここは好みの分かれる所です。

と言うわけで今回のオーダーは、

「オイルクーラーのコアに風が当たらないようにするガード」の制作ご依頼です。

オイルクーラーに風が当たらないように配慮すれば、走行風によって、油温の低下(もしくは上昇しにくい)をある程度は緩和できます。

が、基本的にエンジンオイルの量が増えておりますので、やはり低め傾向になりますから

根本的な解決にはなりません。

これに関しては、当店のTOTレーサーが証明しており、オイルクーラーと言うのは、冷却器と言う役割を勿論もっていますが、どちらかと言うと、リザーバータンクのような役割の方が大きいのです。



と言うわけで、いつも通りCADでステー部を設計。

車体はお客様が現在も乗っているので、オイルクーラーの寸法は計測しておきましたが念のための確認材料として、当店のSRから同型のオイルクーラーを取り外して寸法に問題が無いか確認。



オイルクーラーコアへの風よけには、カーボン板を使用します。


当店のオイルクーラーの方が段数が多いのでH寸法はほかの7段から結局計測するという2度手間にこの段になって気づく(笑)

で、一応完成。

あとはアルミのステー部を塗装する段取りに移行しま~す。

もう少々お待ちを(って、出来上がったら必要ない時期になってたりして(爆笑))

9-GATE Motor cycle maintenance/modefy

YAMAHA SR400/500をメインとしてメンテナンス/モディファイを行っているショップです。 SR専門と言うわけではございません。国産車輌であれば排気量問わず、メンテナンスやモディファイを行います。 また一部海外車輌(H-D・BMWなど)も賜ります。

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