ネックベアリングが、ネック･･･

引き続きW様SRX

フロントネックベアリング（ステムベアリング）交換

こちらのSRX、2型に4型のフロント廻り（あってる？）

にコンバートしてある関係か、ネックベアリングの収まりが分解してみないことには判らない状態でしたので、とりあえず外した訳ですが

大問題発生。

ま、大問題ってわけでもないんですが、フレームヘッドパイプの内寸より

ベアリングアウターレースの内寸の方が大きい。

通常はヘッドパイプ内径よりアウターレースの内径がわずかに小さく、ベアリングを取り外す際にいわゆるその「カリ」部分にSSTなどをはめて取り外せるのですが

アウターレースの内径の方が大きいし、ヘッドパイプに座ついてますので

工具のかけようがありません。

こうなるとTIG溶接をして取り外す作戦があるんですが、上部はそれで出来ても

下部はヘッドパイプの奥まったところに収まっているために非常にリスキー。

本来ですと取り付ける際にこういうのは判るのでヘッドパイプ側へ、次の事を考えて加工をしておく（当店はそうしてます）んですが、

残念なことにこちらを過去に取り付けた方は後の人の事まで考えてくれなかったようです。

フレーム単体でひっくり返して作業できれば良いのですが、そうなるとエンジンを始め

文字通り全バラとなりますので、通常のネックベアリング交換代では到底収まりません。

TIGで抜く場合でも通常価格より高額な修理となってしまいます。

したがって今回はグリスアップとプレロードの再調整で整備しました。

問題の先送りになってしまいましたが、価格の事を考慮すると今回は断念。