巷で噂の、SP忠男 POWER BOX。
SR Times エブサン号にお取り付け!
私個人としても4型を所有しているので、興味津々だったんですよね。
取り付けはいたって簡単。
ステンレスのエキゾーストで大分パイプが太い。
POWER BOXだと、セロー系の、サブチャンバー付きを想定していたのですが
SRは無いんですね。って調べりゃわかることだけど、全く調べてなかった私(笑)
取り付けは特別に難しい事はないのですが、唯一の難関と言えば
O2センサーの取り外しでしょうか。
センサーそのものも熱で硬く締まっているのを潤滑剤を吹き付けながら外すだけですが、
O2センサーのカプラーを取り外すのにタンクをちょっとずらす必要があります。
エキゾーストスタッドも熱でこの状態になってますので、潤滑剤を吹き付けながらナットを
緩める必要があります。
力技で挑むと、あとが大変なことになる時がありますので注意です。
で、排気ポートに注目してほしいのですが、エブサン号は22,000キロ近く走っておりますが
一度もエキゾーストパイプは脱着していないし、エンジンのオーバーホールもされていません。
なのにこのポートの状態。
何が言いたいかと言いますと、排気ポートにカーボンの堆積がほとんどないのです。
これはつまり、FIのSRがいかに希薄燃焼であるかの裏付けとなります。
希薄燃焼にすることで、燃焼ガス温度は上がります。
排ガスのCO及びHCを低減させているのですが、同時にNOxと言う
有害物質が排気温度が上がりますと増加します。
このNOxを触媒などを用いて浄化しているのです。
排ガス温度(燃焼温度)が高いと言う事は、エンジンの温度も上がりやすいと言う事です。
水冷であればいいのですが、SRは空冷です。
夏場の渋滞がFIのSRに取ってどれだけ過酷かと言う事と、排気バルブへの熱影響がキャブに比べてどれだけ過酷かが想像いただけるかと思います。
ちなみにキャブのSRの場合は、これぐらいの距離を走行したエンジンですとカーボンで真っ黒になります。
それだけキャブの方が余剰のガソリンを供給してしまっていると言う事です。
余剰と言うと語弊があるかもわかりませんが、逆説的に言えば、この余剰の分を効率よく燃焼させるためにハイコンプピストンや、アフターパーツのマフラーを使うことで
パワーに還元させることができます。
FIがマフラーを換えてもキャブの様なフィーリングにならないのは、
マフラーを効率の良いものへ交換しても、そもそも余剰のガソリン(燃焼物)が排気内に多く存在していないことが最大の理由と言っても過言ではないと思います。
意図的に濃い混合気を供給させることも、もちろん可能ですが、理論を理解していないとエンジンを壊すことにもなりますのでご注意です。
で、装着完了。エキゾーストパイプも一回り太くなって、存在感がありますね。
オーナー様より先に試乗させていただくことになるかと思いますが(笑)
4型ノーマルとどう変わったかを後日報告したいと思います。
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