さてさて、昨日はリヤセクションの整備内容をご紹介しました。
残りのフロントセクション他を一部ご紹介します。
ガソリンタンクを取り外します。
ここでメインフレーム部が著しく汚れていたりする場合はキレイに磨いておきます。
磨いていくついでに燃料漏れやオイル漏れがないかを目視にて点検していきます。
今回は納車整備なのでプラグを交換します。
車検の場合は、点検と清掃を行いますが、別途プラグ代を頂戴できる場合は、交換となります。(工賃は点検整備費用の基本工賃に含まれます)
タペットクリアランスの調整、点検を行います。
(車検整備の場合、音が出ているなどがなければ調整は行いません。車検整備の場合で調整する場合は、別途追加費用にて賜ります。)
今回は規定値よりほんのわずかにずれていましたので調整しました。
よくある事例として、タコメーターケーブルの取り出し部からのオイル漏れがないかなどもこの時に目視点検します。
この車輛はタコメーターケーブルレスキャップが取りついています。
クラッチワイヤーへの給油を行います。
当店ではWAKO’Sのフッソオイルを使用しております。
同時にクラッチレバーピポッドを分解して清掃・給油します。
レバーピポッドが偏芯していしまっている場合は、この時にレバーを交換となりますが
別途費用(レバー代だけ)で行っております。
全ての部分に関してそうですが、勝手に部品を交換せずに、まずは不具合箇所を発見してからまとめて概算金額をお客様へ事前にご連絡いたします。
次にスロットルホルダーを取り外し、スロットルワイヤーへの給油と
スロットルスリーブへの給油を行います。
当店では、OMEGAの22番を使用しております。
フロントホイール・ブレーキパネルを車体から取り外し、リヤ同様に点検・清掃・給油を行います。
車検整備の場合、ステムまで取り外すことはありません。
車検整備の場合、フロントホイールを取り外した状態で、左右にロック⇔ロックを行い、違和感がないかを点検します。
ここで問題があった場合は別途費用にてステムベアリングの交換などの処置を行います。
今回は納車整備ですので、ステムを取り外して、清掃及び給油、増し締めなどを行います。
ここで使用しているグリスは、OMEGAの57番です。
フロントフォークのダストシールをめくって、摺動部へ給油します。
当店では、OMEGAの77番を使用します。
シリコングリスなどでも代用が出来ますが、安物のシリコンスプレーなどを塗布してしまうと、オイルシールの寿命を縮めてしまいます。
点検・清掃・給油した各部品を元に戻し、再びエンジンを始動します。
改めて灯火機類に不備がないかや、エンジンの異音などが無いかを確認します。
これで一通り整備が完了しました。
一人でつきっきりの作業でも朝からスタートして、夕方までかかる内容です。
またSR以外の車種の場合、それ以上に時間がかかる場合があります。
皆さんがより良いSRライフ・バイクライフを送っていただけるように
頑張っているつもりですが、当店ではこんな感じで車検整備を行っております。
それでは。
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